花岡山の四月
- 2019.04.22 Monday
- 14:20
熊本地震から3年が過ぎ花岡山への車道もいつも通りの道に戻ってきた。
道路脇に咲く花たちもいつも通り、何事もなかったようにちゃんと春の装いを
見せてくれている。
ホウチャクソウ(宝鏑草)イヌサフラン科
花岡山ほどの小さな山でも頂上付近と100m下ではどんな花でも
開花時期に3日以上のズレがある。
日当りのいい斜面と日陰道ではさらに3〜4日の違いがあるので
私のようなきまぐれ観察者にはその日の出会いにスリルがあって倍楽しめる。
ノジスミレ
スミレの右方向のコンクリートの隙間に蟻の巣があるらしい。
最近読んだ「したたかな植物たち」(多田多恵子著)によるとスミレの種には
白くこんもりした塊(脂肪酸)がついていてこれが蟻の大好物なので蟻は種を
巣に運びこみ甘い塊を齧りとった後は柔らかい土に放置する。
コンクリートや石垣のの隙間によくスミレが芽を出すのは蟻が種を
運んだからなのだそうだ。そう、あるある、こんなところにスミレが・・??というのが。
※「したたかな植物たち」この本は実に面白かった。もっと若い時に出会いたかった。
ショカツサイ(諸葛采)アブラナ科 中国原産、江戸時代に鑑賞用として渡来。
タツナミソウ(立浪草)
一挙に咲きだした。北斎に勝ってる・・・と思う。
マルバウツギ(丸葉空木)ユキノシタ科
ノイバラ(野茨)バラ科
ハクサンボク(白山木)
花は白い金平糖を寄せ集めたように愛らしい。秋にはこれまた格別愛らしい
真っ赤な実をつける。秋になったらご紹介したい。
キランソウ(金瘡草)シソ科
別名ジゴクノカマノフタといわれているように地面に張り付いて咲いているのだが
ここの株は周りに生えているカキドオシに日差しを遮られて上へ上へ伸びた
ものらしい、これでは地獄の罪人たちがぞろぞろ出てきてしまうではないか。